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単純切除とは?タトゥー・刺青除去の仕組みやダウンタイム、保険適用について解説

「単純切除の施術の流れやダウンタイムは?」
「単純切除と他のタトゥー除去治療との違いを知りたい」

とお考えではありませんか?

単純切除とはタトゥー・刺青の除去治療の一種です。タトゥーや刺青が入っている箇所を切り取った後に、周りの皮膚を引っ張って縫い合わせます。

こちらのページでは、単純切除の施術の流れやダウンタイム、他のタトゥー除去治療との違いについて解説します。

当院では患者様一人ひとりに適した治療法を提案し、結果にこだわった治療を行います。
お悩みや症状をしっかりとヒアリングいたしますので、まずは以下のボタンからカウンセリングをお申込みください。

単純切除とは?タトゥー・刺青の除去が可能な手術

単純切除とはタトゥー・刺青の除去が可能な手術

単純切除とは、タトゥー・刺青の除去手術の一種です。

単純切除は患部全体の皮膚を切り取り、周りの皮膚を引っ張って縫い合わせる手術です。色素が沈着している部分の皮膚を切り取れるため、タトゥーや刺青を消すことができます。

周りの皮膚を引っ張って伸ばす必要があるため、太ももや二の腕など皮膚が柔らかく伸びやすい部位の切除に向いた施術です。逆に、足首のように皮膚が硬くて伸びにくい部位の場合、1回の治療で除去できる範囲が限られます。

また、大きなタトゥーや刺青だと縫い合わせる皮膚が足りないので、小さい刺青やタトゥーの除去のみ対応しています。

単純切除と分割切除の違い

切除による除去手術には、単純切除の他に分割切除があります。

次の表は、単純切除と分割切除の違いを比較したものです。

単純切除 分割切除
切除できる大きさ 小さい 大きい
手術方法 タトゥー・刺青全体を切除 タトゥー・刺青を複数回に分けて切除
対応部位 二の腕や太ももなど皮膚が柔らかく伸びやすい部位 足首など皮膚が硬くて伸びにくい部位
手術回数 1回 複数回

単純切除では対応できない大きなタトゥーの除去には、複数回に分けて切除する「分割切除」を行います。

手術ごとに間隔を空け皮膚が伸びるのを待つことで、広い範囲のタトゥー・刺青も、よりきれいな仕上がりで除去することが可能です。

しかし、手術ごとに約6ヶ月~1年の間隔を空ける必要があるので、除去に時間がかかる点がデメリットです。

単純切除のタトゥー除去手術の流れ

単純切除のタトゥー除去手術の流れは次の通りです。

  1. カウンセリング
    患者さまの希望を伺い、手術内容について説明が行われます
  2. 施術
    治療範囲に麻酔を行い、タトゥー・刺青部分の皮膚を切り取って縫合します
  3. 術後
    施術が終わったら患部を消毒して軟膏を塗ります。ガーゼで保護して1週間後に傷口を抜糸します

単純切除の手術にかかる時間はタトゥーの大きさにもよりますが、30分程度が目安となります。

クリニックによっては点滴による静脈麻酔にも対応している場合があるので、注射が苦手な方はカウンセリング時に麻酔方法を選べるか確認しましょう。

単純切除のダウンタイム|手術後3〜6ヶ月はテーピングが必要

単純切除は手術後3〜6ヶ月の間テーピングが必要

単純切除はダウンタイムが3~6ヶ月あり、その間は傷跡が広がらないように患部にテープを貼っておく必要があります。

また、手術直後からシャワーは可能ですが、患部は濡らさないようにしましょう。その他、単純切除の手術後に注意するべき点は次の通りです。

  • 患部を日焼けしないようにする
  • 患部に刺激を与えないようにする
  • 術後1週間はアルコールを控える

上記の他に、患部の腫れや痛みなどで気になる点があればクリニックに相談してください。

単純切除の副作用|拘縮、色素沈着などがある

単純切除の手術で起こりうる副作用は次の通りです。

  • 瘢痕・ケロイド
  • 拘縮(こうしゅく)
  • 色素沈着
  • 知覚異常
  • 可動域制限
  • にきび・ざ瘡

上記の症状を確認した場合、追加で治療が必要な場合があるので、すぐにクリニックに相談してください。

単純切除の他にタトゥー・刺青を除去する治療法

単純切除の他にタトゥー・刺青を除去する治療法

タトゥーや刺青を除去する治療法は、単純切除の他に、皮膚剥削術や皮膚移植術、レーザー治療があります。

次の表は、単純切除と他のタトゥー・刺青の除去治療を比較したものです。

治療法 単純切除
(分割切除)
皮膚剥削術 皮膚移植術 レーザー治療
治療内容 皮膚を切除して縫合する治療 色素が入っている皮膚を薄く削る治療 皮膚を切除して別の部位から採取した皮膚を移植する治療 レーザーを照射して色素を分解する治療
メリット 皮膚の深くの色素も除去できる ダウンタイムがより短く、仕上がりがきれい 一度に広範囲のタトゥー・刺青を除去できる 治療時の傷跡を抑えられる
デメリット 大きいタトゥー・刺青の除去には複数回の手術が必要 患部の状態によってはインクを全て除去するのが難しい 移植用の皮膚を採取した部分に傷跡が残る 最低6ヶ月以上の治療期間が必要

以下では、単純切除以外のタトゥー・刺青の除去治療について解説します。

皮膚剥削術|グラインダーで皮膚を削り落とす

皮膚剥削術は、「グラインダー」と呼ばれる専用機器で皮膚を削り落とし、タトゥー・刺青を除去する治療法です。

施術できる範囲が広く、1回の手術で広い範囲のタトゥー・刺青を除去できます。さらに、ダウンタイムがより短く、治療後の仕上がりがきれいなのもメリットです。

一方で、皮膚の深部まで削り取ることが難しいので、色素が残る場合があります。

皮膚剥削術については、次のページで詳しく解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。

皮膚剥削術とは?読み方や刺青・タトゥー除去の痛み、保険適応について解説

皮膚移植術|切り取った部位に皮膚を移植する

皮膚移植術は植皮手術とも呼ばれ、タトゥーや刺青を切り取った部位に、健康な部位から採取した皮膚を移植する手術です。

メリットとして、皮膚の深部まで色素が浸透しているタトゥーや刺青でも除去できる点が挙げられます。また、一度の施術で広範囲のタトゥーや刺青を除去することも花王です。

一方で、傷跡が除去部分だけでなく、皮膚の採取部分にも残るというデメリットがあります。

皮膚移植術については、次のページで詳しく解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。

植皮術(皮膚移植術)とは?タトゥー・刺青を除去する流れや手術の痛み、副作用について解説

レーザー治療|レーザー照射で色素を破壊

レーザー治療は、患部にレーザーを照射することでタトゥーや刺青を除去する施術です。

レーザーを照射することで色素を分解し、タトゥーや刺青を薄くできます。施術後、1ヶ月程度かけて色素の分解が起こるので、経過を焦らないことが重要です。

また、レーザー治療後は照射部位に熱感があるので、クーリングを行うなどのアフターケアが必要となります。

レーザー治療のメリットとして、除去したい箇所以外の皮膚に傷がつかないため、傷跡を抑えられることです。さらに、部位やタトゥーの大きさに関わらず施術ができます。

一方で、他の治療法と比較して施術間隔が長くなるというデメリットがあります。他の治療法はそのほとんどが1日で除去可能なのに対し、レーザー治療だとおおむね6ヶ月以上の治療期間が必要です。

タトゥー・刺青を除去できる2種類のレーザー治療

タトゥー・刺青を除去できる2種類のレーザー治療

タトゥー・刺青の除去に用いられるレーザー治療は次の2種類です。

  • Qスイッチレーザー
  • ピコレーザー

以下では、それぞれの特徴や痛み、施術回数について解説します。

Qスイッチレーザー|様々な色のタトゥーに対応可能

Qスイッチレーザーには、YAGレーザーやルビーレーザーがあり、その中でもタトゥー除去に適しているのがQスイッチYAGレーザーです。

QスイッチYAGレーザーの特徴として、532nmと1064nmの2種類の波長を使い分けられる点が挙げられます。これにより、従来のレーザー治療では難しい赤や黄色などの色素を除去可能です。

Qスイッチレーザーについては、次のページで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

QスイッチYAGレーザー(スペクトラ)とは?肝斑除去など3つの効果と治療後の経過

ピコレーザー|細かい色素の破壊に対応

ピコレーザーは、ピコ秒(1兆分の1秒)単位で照射が行えるレーザー治療機です。

ピコレーザーは細かなインクの粒子を破壊することができます。そのため、従来のレーザー治療より少ない回数でタトゥー・刺青の除去が完了します。

ピコレーザーについては、次のページで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

ピコレーザーとは?3つの照射モードや期待できる効果、失敗のリスクまで解説

単純切除に関するよくある質問

単純切除に関するよくある質問

ここでは、単純切除に関するよくある質問をまとめました。

Q.タトゥーや刺青の単純切除は保険適用されますか?

タトゥーや刺青の除去を目的とした単純切除の施術は、保険適用外となります。

そのため、治療費用は全額自己負担です。

単純切開の手術で保険が適用されるのは、視界に入って邪魔なホクロの除去治療などです。

Q.タトゥーや刺青を消すのは単純切除とレーザーどちらが痛いですか?

施術中の痛みは、レーザー治療の方が痛みを感じやすいです。レーザーの種類や出力にもよりますが、ゴムで弾かれたような痛みがあります。

単純切除は、手術前に麻酔を受けるので施術中の痛みはほとんど感じません。術後に麻酔が切れると痛みを感じはじめます。

また、単純切除によって腫れや内出血の症状が出ると、術後の痛みが長引く場合があります。術後の痛みは、痛み止めを服用することで緩和可能です。

単純切除は小範囲のタトゥー・刺青除去に向いている手術

単純切除は小範囲のタトゥー・刺青除去に向いている手術

単純切除とはタトゥー・刺青の除去治療の一種です。タトゥーや刺青を皮膚ごと除去した後に、周りの皮膚を縫い合わせます。

単純切除の特徴は次の3つです。

  • 小さいタトゥー・刺青なら一度の手術で除去できる
  • 縫合痕が残るが、タトゥー・刺青の除去をしたと分かりづらい
  • 皮膚が柔らかくて伸びやすい部位の施術に向いている

小さいタトゥーや刺青なら、一度の手術で除去可能です。除去後の傷もシンプルなので、周りの人に見られてもタトゥーや刺青の除去をしたと分かりづらいです。

一方で、術後の傷跡を抑えて仕上がりのきれいさを求める方は、レーザーによるタトゥー・刺青除去をご検討ください。

当院では患者様一人ひとりに適した治療法を提案し、結果にこだわった治療を行います。
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監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

松尾 由紀 医師

保有資格

日本形成外科学会形成外科専門医 /皮膚腫瘍外科分野指導医 /小児形成外科分野指導医 /レーザー専門医 /熱傷専門医
略歴

  • 1995年 大分医科大学医学部卒業
  • 1995年 大分医科大学医学部附属病院形成外科勤務
  • 1999年 兵庫県立子供病院形成外科勤務
  • 2007年 湘南鎌倉総合病院形成外科・美容外科勤務

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